2020-01-01から1年間の記事一覧
福島宿 上の段の佇まい 江戸情緒を残す 【1】鳥居峠を目指しJR木曽福島駅に到着 木曽福島には8時29分についた。宮ノ越、藪原、難所鳥居峠を越えて奈良井までの三つの宿たどって歩く。途中、宮ノ越宿の手前で中山道中間点も通る25キロの路程。7時間…
木曽福島宿の崖家造り 【1】上松から木曽福島へ(今ツアー最後の旅程) 島崎藤村の「夜明け前」では主人公青山半蔵をはじめ宿場の人々は馬籠と代官所のある木曽福島を頻繁に行き来している。ざっと片道50キロ。須原泊との記述も度々みられる。一泊二日の…
収穫を待つ木曽谷(野尻を出たあたりからの眺望) 【1】二日目へ 30キロ歩くには20キロ歩く人以上のスタミナがいる。 昨日馬籠から三留野までの10キロそこそこでへたばり、野尻まで入れた全21キロが疲労困憊だった流れからすると、今日の行程30キ…
馬頭観音さま 【1】三留野 南木曽駅でやっと飯にありついて(前回続き) ガイドブックは国道19号線と轍をほとんど一にして塩尻、松本へと進んでいる。馬籠、妻籠、三留野、野尻の四つの駅路を結んで日没までに歩く。 南木曾駅前のセブンイレブンで腹ごしら…
彼岸花 木曽も京も結ばれて 【1】空腹を抱え恋しい妻籠を発つ 妻籠を発った。空腹を抱えながら。澤田屋さんでくりきんとんをひとつ頂いたものの、そのあと食べ物屋さんをもの色した。早朝7時過ぎにJR名古屋駅できしめんと天むすで腹ごしらえしたきりだ。…
妻籠宿 西の入り口 【1】一路妻籠へ 険路の街道 馬籠と妻籠は互いに隣村だが、聞くからに親しいニュアンスが含まれている。兄弟姉妹か、親戚筋かという宿場名の韻、籠(人家が集まった集落の意)を共有している。本陣の宿の主は双方とも島崎家ときている。…
馬籠から妻籠までの石畳 【1】馬籠を出発 上陣場を出た。恵那山の裾野の広がりをビール片手にいつまでも眺めていたい気がしたがそうはいかない。歩かねばならない。旅に時間の制約を設けているのが裏目に出た格好だ。道の左右からどんどん人が上がって来る…
馬籠宿 水車小屋 (写真は2020年2月24日撮影) 2 馬籠宿 9時35分。定刻通りにバスは馬籠に着いた。駐車場は満車である。2月24日のコロナ自粛が高まりつつあったあの春先に来たときとはエライ違いである。宿場の入り口からして土産物屋と食い物屋が立ち…
島崎藤村揮毫石碑 「是より北 木曽路」」 1 自宅から中津川 9月21、22日に「中山道を歩く」を再開した。2月24日以来7か月振りである。今回は木曽路の馬籠から福島まで7宿50キロを2日間で歩く。京都三条から数えて34宿目(250キロ/526キロ)。中山道69宿のほ…